NPO法人北アルプスの風

長野県内で介護を実践し地域福祉を展開する北アルプスの風グループです。

ちくほくシャインカレッジ 開所式

6月14日(水)、長野県筑北村の筑北村立旧筑北小学校に新しく開所した『ちくほくシャインカレッジ』の開所式が行われました。

 『ちくほくシャインカレッジ(SC)』は障がい福祉サービス事業所として、自立訓練と就労継続支援B型を行い、障がいがある方が社会に出るための準備をすることを目的としています。学校カリキュラム方式を採用しており、時間割形式で自分の好きな学びを選択することができます。そのため、自分の「好き」を自分のペースで進めていくことが可能です。

 また、学校の建物全体を『ちくほくjumble・ユニバーサルカレッジ』と名付け、eスポーツやドローン操作について学び、資格を取ることも可能になっています。ジャンブル(=ごちゃまぜ)とは、「しゃべる(非言語含む)」「あそぶ」「まなぶ」「うごく」「たべる」「はたらく=役割」「みがく=おしゃれ、清潔」などの【しあわせに生きる】ための不可欠な活動を指します。誰もがつながり合える場であり、自分の居場所を見つけ、自分の未来を育む「学びの場」としています。

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 開所式には筑北村村長、村議会議長ほかご来賓の皆様をはじめ、北アルプスの風法人グループの代表者が参加しました。前日まで空模様が不安だった中、当日はお天気に恵まれ、無事開催することができました。

 お祝いの花々や草木が下駄箱や廊下、教室に飾られ、まるでかつての小学校としての賑やかさを表すかのように彩りを添えています。

開所式当日の午前中は、北アルプスの風法人グループの皆さんによる式典の準備が進められていきました。神事、開所式、そしてその後の茶話会は、全て懐かしい「教室」で行われます。

 廊下からは机やテレビなどを運ぶ音や相談の声、近くの厨房からは食器の音が聞こえ、忙しくも快活で溌剌とした空気で満たされていました。

 午後から筑北村村長、村議会議長ほかご来賓の皆様がご来場されました。

 最初に行われた神事では、参列者一人一人が前に出て玉串奉奠を行い、新たな学校の永遠の堅固安全と弥栄を祈願しました。厳かな儀式を終えた後は、神主さんも交えてみなさんで記念撮影を行いました。

続く開所式は「学校の教室にある机」を再現した木目の机が並ぶ教室に移動し行われました。

 理事長によるご挨拶を終え、村長による祝辞を賜り、懐かしの学校という場に思いを馳せながら、空き施設から再び「学校・福祉施設」として新たな歴史を歩み始めたちくほくシャインカレッジへ込めた思いや、未来への希望、今後の展望について話されました。

はじめに旧筑北小学校のスライドショーが流されました。141年という長い歴史の中で積み重ねられた沢山の思い出を、当時の写真と校歌とともに振り返ります。

続いては北アルプスの風グループ共同作業所のがんばりやさんによる歌のプレゼントです。がんばりやさんのテーマ曲である『がんばりやさんソング』と、米津玄師の『パプリカ』を披露してくれました。

曲に合わせて手拍子をしたり、一緒に曲を口ずさんだりと、教室全体が温かで楽しい雰囲気に包まれました。

また、厨房職員による軽食も提供されました。見た目も素敵で可愛らしい「季節の紫陽花ゼリー」、「いちご米粉マフィン」、「発酵あんこの八ツ橋」は筑北村の特産物(米粉、米麹、いちご)を使って作られたものです。

「健寿うどん」は北アルプスの風が運営するうどん屋さん「本格手打ちうどん 楽乃里(らくのさと)」(大町市)でも提供している麺です。

独特な色味のこの麺は大麦と黒豆をブレンドし、食物繊維たっぷりで健康長寿を願って作られた細麺です。黒豆に含まれる「アントシアニン」には血糖値を低下させる作用と血糖値の上昇を抑える効果があります。

健康的で美味しいお料理を食べながら会話を楽しんだりと、まるで学校のような活力的で和気藹々とした時間を過ごしました。

ちくほくシャインカレッジでは見学・相談、体験利用も受け付けております。

お問い合わせ  ちくほくSC (電話:0263-55-7412)